三条テクノスクールは、新潟県が設置する職業能力開発校です。
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三条テクノスクールブログ

オープンキャンパス体験訓練(工業デザイン科)

2022.09.05
三条テクノスクールでは、外部委託している離職者向け訓練や、現在働いている
方のための在職者訓練も合わせると、年間約1,000人の方々にニーズに
応じた訓練を提供しています。

その中で、メカトロニクス科、生産システム科、そして工業デザイン科の3科が、
新規学卒者を中心とした、概ね30歳以下の若い技能者を育成するための
2年間の職業訓練を行っているところです。


今日ご紹介するのは、そのなかの一つ、工業デザイン科です。


「工業デザイン」とは、「インダストリアルデザイン(英: industrial design)」または
「工業意匠」とも呼ばれ、産業分野における工業製品の設計や造形を担うデザイン分野です。
「工業デザイナー」は具体的な製品のデザインを考えるだけでなく、素材の開発や設計に関与し、
生産のシステム全体をデザインするようになりつつあります。またその製品や商品がどのような
価値を生み出し、どのような行為を誘発し、どのような文化を形成し、どのような時代性を
築き上げるかということについてもデザインしています。(以上Wikipediaより抜粋)

三条テクノスクールは、全国でも有数の金属加工を中心としたものづくりの産地である、
「燕三条」地域にあり、地場のものづくりをデザインで支える人材を育成しているのが、
三条テクノスクール工業デザイン科です。









さて、その工業デザイン科のオープンキャンパスでは、どのようなことを学ぶのか?
を体験できる日があります。上にある3つの写真は、そのオープンキャンパス参加者が
つくってくれたスマートフォンスタンドです。

8月のオープンキャンパスでは、材料となるプラスチックの板を、ヒートベンダーという
過熱してプラスチックを曲げる装置を駆使して、スマホスタンドを作製してもらいました。

ただマニュアル通りに作るのではなく、自分が使うシーンを想定し、縦置きしたり、横置きしたり、
充電しながら使ったりと様々な使い方ができるようにとアイデアを練って、それを紙材で試作し、
完成形を模索していくというデザインプロセスを経て、完成させた作品です。

工業デザイン科では、単純な作り方を学ぶのではなく、だれがどのようなシーンでどのように使うのか
「コンセプト」をしっかりと作り上げて、それを踏まえてデザインし製作するという訓練を
繰り返し繰り返し行っていきます。

これはなかなか大変な作業なのですが、デザインが好きな人にとってはとてもやりがいのある
楽しい時間でもあります。

2年間、三条テクノスクール工業デザイン科で一緒にデザインを勉強し、地場のものづくり企業で
自分が作りあげた製品を世の中に届けることで生計を立てる……。楽しい未来につながる学校ですよ。
カテゴリ:工業デザイン科

メカトロニクス科1年生訓練風景

2022.08.23
 メカトロニクス科1年生は夏休みが終わり、新しく汎用旋盤の訓練が始まりました。7月までの訓練では、ヤスリを用いて自分の手で金属を削っていましたが、ここからは動力(電気の力)を使った機械での金属加工が始まります。

↓汎用旋盤



 とは言ってもいきなり鉄をバリバリ削るのではなく、まずは機械の操作に慣れるため、ハンドルやレバーの取扱、工具や材料の機械への取り付けなど金属を削る準備の作業から訓練が始まります。

↓材料を取り付ける練習


 来年の7月には技能五輪の旋盤職種に挑戦します。合格を目指して技能の向上に努めてもらえればと思います。
カテゴリ:メカトロニクス科

商品装飾展示検定3級実技試験

2022.07.15
当校では各種技能検定試験を受け、資格を取得する訓練を行っています。
工業デザイン科では、7月11日 商品装飾展示3級の実技試験が行われました。

今回は卓球がテーマで、指定されたとおりに商品を展示していきます。
日頃の訓練の甲斐あり、全員しっかりと実力を出し切れたようです!



しっかりと寸法を測ってレイアウトしていきます。

検定試験風景

もう少しで完成、最後まで気を抜かない!

検定試験風景

最後の調整をして完成!

三条地域振興局ロビー展示(令和4年7月)

2022.07.01
三条地域振興局というところ、皆さんはご存じですか?

ここは県民の皆さんのために、県が担う業務を行っているところなのですが、
健康福祉環境部、農業振興部、地域整備部の3部体制で、他に県央地域を所管とする
地域振興担当、新潟地域振興局県税部三条収税課、計量検定所で構成されています。
三条地域振興局の所管区域は三条市、加茂市、燕市、弥彦村、田上町の5市町村です。


さて、この三条地域振興局はどなたでも庁舎内に入ることができるようになっており、
ロビーは県央マイスターの紹介があったり、県に関係する各種事業のリーフレット等を
自由に手に取ることができるような作りになっていたりします。

このロビーの一角に、7月は三条テクノスクールの紹介ブースが設置されております。
お立ち寄りの際には是非、訓練生の成果をご覧いただきたいと思います。





ロービー展示全体画像





メカトロニクス科作品
【電動アルコール噴霧器】
 
  コロナ禍において、アルコールによる手指消毒は無くてはならない感染症の予防対策です。
  メカトロニクス科では、機器に触れること無く、手指消毒ができる電動装置を作製しました。
  どのような構造で消毒液を噴射するのか? どんなセンサーを使って電動でうごかすのか?
  クラス内でチームを組み、さながら商品開発のように話し合い、試行錯誤し作り上げました。





生産システム科作品
【銅製「茶托」】
 
  茶托のとしての機能を損なわず、蓮の葉をイメージしてオリジナルな製品を作製しました。
  蓮の葉のデザインは工業デザイン科に依頼し、それを元に、①CADでの金型図面作成、
  ②旋盤・フライス・マシニングセンタなどの切削用機械を使っての金型の製造、
  ③プレス機へ金型の取付け調整 など、訓練で学んだ「ものづくり」の集大成となりました。





溶接科作品
【ステンレス製傘立て】
 
  降雨(雪)時において、傘を収納するサビない「傘立て」です。全面においてステンレス製の材料
  を使い耐久性を追求したため、溶接作業には「TIG溶接機」を用いて、各種部品を溶接しました。
  チームを組んで話し合い、さながら商品開発のように試行錯誤しながら、水滴が溜まる部分は
  取り出し可能な設計として、衛生面でも安心・安全な状態を保ち続けます。





工業デザイン科作品
【木のおもちゃ】
 
  様々な試作品を作ることは、工業デザイン科「ものづくりの基礎」という授業で1年生が学ぶ
  最初の課題の一つで、その中でも木材加工は必須科目です。
  1年生の集大成として、様々な手工具を使った加工課題として、楽しさ美しさはもちろんのこと、
  安全性にも配慮した設計で製作した木のおもちゃをご覧ください。
カテゴリ:施設内訓練

3Dプリンターでつくる竹とんぼ

2022.06.29
工業デザイン科では3DCADで竹とんぼの羽を設計し、3Dプリンターで造形したものを実際に飛ばし飛行時間を競うという授業をしました。
流体力学による飛行機の羽の断面形状について学び、如何に長く飛ばせる羽の形状がつくれるか試行錯誤を繰り返しましたが、なかなかうまくいかず、改良を重ねてやっと体育館での飛行コンテストまでこぎつけました。(^^)
先生のお手本

まずは先生のお手本を披露







発射装置まで手作りして飛ばす強者もいて、7秒以上の飛行時間を記録し大成功でした。ここまでの3DCADの技術だけでなく、試作(ラピッドプロトタイピング)を重ねて、なぜ飛ばないのか?どうしたら飛ぶのか?を考え改良してゆくという技術開発のノウハウを学ぶ大切な授業となりました。
カテゴリ:工業デザイン科
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